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天使のいる図書館

作品情報
天使のいる図書館

作品紹介

美しい景観に恵まれた神話の里~奈良県葛城~を舞台にした、 一人の新人司書の成長を描いた心温まる物語

葛城地域にある図書館に新しく女性司書が赴任した。大学を卒業したばかりで、初めての職場環境と仕事にとまどいながら日々を過ごしていた。
そんなある時、図書館に訪れた一人の利用者の探し物を手伝うことになったことから、葛城地域を巡るようになり、地域の歴史や地元の良さを再発見していく。同時に、彼女自身も地域の人々の関わりを通して様々なことに気づきながら、成長することになる。

お探しものは何ですか? あなたの想い出、調べます。

初老の女性が持ち込んだ古びた写真。写真の撮影場所を調べるうちに、まちの歴史を知り、秘められた愛の物語を知る――図書館でのレファレンスサービスがもたらす、本と人、心と心を繋ぐ、感動の物語。

※司書とは・・・都道府県や市町村の公共図書館等で図書館資料の選択、発注及び受け入れから、分類、目録作成、貸出業務、読書案内などを行う専門的職員のこと
※レファレンスサービスとは・・・図書館利用者が学習・研究・調査を目的として必要な情報・資料などを求めた際に、図書館員が情報そのものあるいは必要とされる資料を検索・提供・回答することによってこれを助ける業務である。

ストーリー

舞台は美しい景観に恵まれた神話の里・奈良県葛城地域にある図書館。東京の大学を出て、地元の図書館に就職し新人司書として働く吉井さくらは、レファレンスサービスという慣れない仕事にとまどいながら日々を過ごしていた。理科系の女の子であるさくらは、合理的な考え方と、主観で物事を語ることを嫌う性格が災いし、同僚や上司とうまく馴染めずにいる。

ある時、図書館に訪れた芦高礼子と名乗る老婦人から、神社を背景に2人の男女が写る1枚の古い写真を見せられる。地図を見るのが好きなさくらは、この土地の地理に詳しく、その場所に行くことを望んでいると早合点し、何かを言おうとする礼子にお構いなしに、その写真の場所へ連れて行く。ようやく自分を活かせる仕事を見つけたと思ったさくらは、それから度々違う写真を持ってくる礼子と共に葛城地域の名所をまわるようになっていく。次第に礼子と会話をしていく中で、すでに亡くなってしまった祖母を思い出し、図書館の利用者の一人としてではなく、礼子のために頑張りたいという気持ちが芽生えてくる。礼子自身も最初は冴えない表情でさくらについていっていたが、写真の場所を巡っていくにつれ、昔の思い出に浸るようになり、さくらとともに、この小旅行が楽しくなってくる。

そんなある日、いつもどおり写真の場所へと連れて行くことを約束していたにもかかわらず、礼子は図書館に姿を見せなかった。次の日、礼子のことを知る男性がさくらの前に現れる…。

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出演者

  • 小芝風花
    吉井さくら
    小芝風花

    1997年4月16日、大阪府生まれ。 11年、「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得し、12年にドラマ「息もできない夏」で女優デビュー。14年3月には映画『魔女の宅急便』で主演を務め、同作で『第57回ブルーリボン賞』の新人賞を受賞。近年は、ドラマ「HEAT」(15/CX)、「早子先生、結婚するって本当ですか?」(16/CX)、舞台「夕陽伝」(15)などに出演。NHK連続テレビ小説「あさが来た」(16)には、主人公の長女・白岡千代として出演しました。若手ながら確かな実力をもつ女優としての顔をもつほか、バラエティ番組にも積極的に出演するなどマルチに活動の場を広げている。

  • 香川京子
    芦高礼子
    香川京子

    東京都生まれ。主人公のさくらに出会い“あるお願い”をすることでさくらと心を通わせていく芦高礼子役を、昭和を代表する名女優で知られる香川京子が演じる。映画『東京物語』(53/小津安二郎監督)や『近松物語』(54/溝口健二監督)など、日本映画史に残る名作に数多く出演しており、なかでも黒澤明監督作には『天国と地獄』(63)、『まあだだよ』(93)などがある。

  • 横浜流星
    幸介
    横浜流星

    1996年9月16日、神奈川県生まれ。幸介役には、次世代を担う若手俳優・横浜流星さんを起用。2014年に「烈車戦隊トッキュウジャー」(EX)でトッキュウ4号/ヒカリを演じ、人気を博した。本年には、映画『オオカミ少女と黒王子』など映画5本に出演、10月期連続ドラマ『潜入捜査アイドル・刑事(デカ)ダンス』や『キセキ-あの日のソビト-』への出演など、今最も注目を集める若手俳優の一人として活躍している。

  • 森本レオ
    田中草一郎
    森本レオ

    1943年2月13日、愛知県生まれ。さくらが勤める図書館に嘱託の職員として勤務する田中草一郎役は、俳優・ナレーターとして長年に渡り活躍する森本レオ。優しい語り口を活かしナレーターとしても広く知られている森本だが、ドラマ「家族ノカタチ」(TBS/16)や映画『後妻業の女』(16)など俳優としても存在感のある演技を披露している。本作では、過去に起こったある出来事によって心に傷を抱えるという役どころを演じる。

  • 内場勝則
    吉井満彦
    内場勝則

    1960年8月22日生まれ、大阪府出身。さくらの父役には吉本新喜劇の座長として活躍する内場勝則が出演。吉本興業が1982年に設立したタレント養成所・NSCの大阪校1期生として入学。卒業後は舞台を中心に活動し、1985年からは吉本新喜劇に活躍の場を移し人気を博す。以降、吉本新喜劇のニューリーダーに就任し、若手を加えた新生「吉本新喜劇」の長きに渡り黄金時代を築くことに尽力した。役者としても、NHK朝の連続テレビ小説「あすか」(99)に出演するなど、俳優・バラエティ・舞台と多方面に渡り活躍を続ける。

スタッフ

  • ウエダアツシ
    監督
    ウエダアツシ

    1977年生まれ 奈良県出身
    近畿大学在学時に映画部に所属し、自主映画を制作。卒業後、雑誌・WEBの編集者を経て映像作家に転身。劇場映画のメイキングディレクター等を経て、2014年、『リュウグウノツカイ』でゆうばり国際ファンタスティック映画祭2014オフシアター・コンペティション部門『北海道知事賞』を受賞し、劇場映画デビューを果たしました。 同年、ドラマ『前野クンの中の人』(NHK Eテレ)の監督・脚本等を担当。 2016年には監督2作目『桜ノ雨』が公開された。

  • 狗飼恭子
    脚本
    狗飼恭子

    1974年生まれ 埼玉県出身
    1992年に第1回TOKYO FM『LOVE STATION』ショート・ストーリー・グランプリにて佳作を受賞。95年に小説第一作『冷蔵庫を壊す』を刊行。手がけた映画の脚本は、『天国の本屋〜恋火』(04年)、『ストロベリーショートケイクス』(06年)、『七夜待』(08年)、『スイートリトルライズ』(10年)、自身の原作である『遠くでずっとそばにいる』(13年)、『百瀬、こっちを向いて。』(14年)など。小説・脚本・エッセイ等、多方面において活動の場を広げている。